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「備中牛」の歴史

 高梁地域の黒毛和牛は古くから備中牛(びっちゅうぎゅう)と呼ばれています。

 備中牛は役牛として明治から昭和を通じてほとんどの農家で飼育されていました。成牛は主に田畑の耕作、荷物の運搬に使用され、仔牛は市場で取引され現金収入となり、敷き藁(わら)は堆肥に使用され、老牛は肉用として売られ農家の生計を助けていました。

 吉備高原に位置している高梁地域は、備中牛の飼育の中心地であり、黒毛和牛の伝統を守りつづけていました。肉の需要が多くなるにつれて、役牛も使役の後は肥育して、肉用牛として売るようになり、明治から昭和にかけて市場での取引が盛んになりました。

飼育風景 S49年頃

田の耕作風景 S47年頃

 市場での取引が盛んになると、この地域の飼育頭数も増え、昭和30年代までは3,000頭前後が飼育されていました。しかし昭和40年代に入ると、この地域でも農家の機械化が始まり、昭和50年代になると備中牛も役牛としての役割が終わりを告げ、主に肉用牛として飼育されるようになり、飼育頭数も最盛期の半分程度にまで減少しました。

 平成に入ると海外からの輸入牛肉の影響を大きく受け、飼育頭数はさらに減少し、最盛期の5分の1程度になり現在に至っています。

旧高梁市における黒毛和牛飼育頭数

大正5年昭和15年昭和30年昭和50年平成12年
2,974頭(役牛)3,208頭(役牛)3,076頭(役牛)1,377頭(肉用牛)600頭(肉用牛)

参考:高梁市史

「備中牛」と高梁家畜市場について

 備中牛の飼育が盛んな中、高梁には高梁家畜市場があり、多くの肉牛が取引されていました。

 競りの開かれる日は良質の黒毛和牛を求め、中国はもとより四国や近畿、遠くは中部地方からの取引も多くあり、市場付近は大いに賑わっていました。

家畜市場での共進会の風景 S50年頃

 高梁における牛の取引は、旧藩時代から為長屋一族により路上等で行われていましたが、明治18年に衛生上の問題で人家や井戸の近くでの取引が禁止され、これを機会に南町(現高梁市南町)に家畜市場が設立されました。明治43年には家畜市場法が施行されたことに伴い合資会社高梁定期家畜市場と組織変更され、昭和32年には鉄筋コンクリートのドーム型の建物が建造され、その後組織変更により岡山県経済連高梁主管支所と改名され、県下では最大、中国地方では尾道定期家畜市場に次ぐ規模となり、取引高においては関西4大市場の一つに数えられていました。

仔牛のせり風景 S52年頃

しかし飼育農家の減少などで市場の取引頭数も減少を続け、平成3年12月久世町にできた総合家畜市場に統合されて、江戸時代から続いた家畜市場としての歴史に幕を閉じました。

高梁家畜市場の取引状況(数値は入場頭数)

明治16年明治40年大正10年昭和10年昭和30年昭和50年
3,178頭9,572頭14,035頭13,731頭17,609頭29,625頭

参考:高梁市史

備中牛ブランドの登録認可

 平成23年9月30日に「備中牛」として、特許庁の商標登録の認可を受けました。

 現在の飼育頭数はJAびほく管内で800頭程度にまで減少しましたが、歴史のある備中牛を次世代に引き継げるように、販路の拡大を目指し、広く消費者に向けて備中牛の品質をアピールすることが、ブランド化の目的です。

 ブランドの確立により産地の明確化・品質保証を前面に押し出すとともに、安全安心を消費者の皆様にお届けすることで、市場においても安定した価格での取引が見込まれます。

「備中牛」の商標登録証

備中牛キャラクター名
「び~もちゃん」

「備中牛」とは(ブランドの定義)

 「備中牛」とは、JAびほく管内(高梁市、吉備中央町(旧賀陽町)、真庭市(旧北房町))において、衛生的な牛舎で常に健康に留意して飼育され、日本格付協会による格付け評価が3等級以上の黒毛和牛で、特に品質の優れたものです。

 「備中牛」には個体識別番号を表示しており、個体識別情報検索サービスで品種、性別、生年月日、生産地、飼育地などの生産履歴を公開し、消費者に安全を確認していただけます。

今後の取り組み

 JAびほくでは畜産関係機関と一体となり肥育農家への巡回指導を定期的に実施しており、飼育技術の向上と、育成管理体制を強化しています。「備中牛=安全」、「備中牛=おいしい」を多くの皆様に認知していただくため、今後も備中牛ブランドの維持発展に取り組みます。

備中牛(H23共進会の様子)

牛舎での巡回指導の様子

*共進会=品評会のこと

お買い求め

 備中牛は成羽町にある神楽の里フレンドショップで毎月第3土曜日と翌日の日曜日にお買い求めになれます。

「備中牛」は神楽の里フレンドショップ(右写真)でどうぞ

アクセス

 JR伯備線備中高梁駅から国道313号線を井原市方面へ車で約20分。賀陽ICから約30分。

住所 〒716-0113
高梁市成羽町佐々木16
電話番号0866-42-2612
営業時間8:30~17:30
定休日年中無休(12月31日~1月3日除く)
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