お知らせ

トピックス

閉塞感解消で、イノシシの捕獲率向上を
~猟友会高梁支部備中分会~

新型の檻を見ている人々の様子の写真

大きさは、高さ・幅・長さとも1.8mの正方形、鋼鉄製。

撮影日:平成28年2月17日  撮影場所:高梁市備中町

 より自然に近い状態でイノシシ用ワナを設置することで、イノシシの警戒心を解き、捕獲率向上を目指す新型のワナの設置が高梁市備中町で始まっています。

 開発したのは、岡山市北区の安信工業株式会社。この会社が開発したワナの設置は、全国で初めてとなります。猟友会高梁支部備中分会が2月17日、高梁市備中町で開催したわな猟講習会で披露しました。通常のイノシシ用箱ワナ・囲いワナは、四面のうち一面に落とし扉を設置するタイプか、対称面の二面に落とし扉を設置するタイプが主流です。今回高梁市備中町で導入したのは、四面のうち隣接する二面に落とし扉を設置し、仕掛けたエサをイノシシが食べると引き金が反応して二つの扉が同時に閉まって捕獲するタイプ。警戒心の強いイノシシは、ワナへ入るまでに時間がかかります。その警戒心を解くためには自然環境に近い解放感が重要なのではないかと開発業者は考え、落とし扉の設置面を従来品から一新しました。隣接した二面を解放することで、イノシシの逃亡率の増加が懸念されましたが、出入口が同一であるイノシシの習性を鑑みれば懸念は解消しました。網状に張った枠6面で構成し捕獲後の逃亡率を引き下げる効果もあります。移動式のため、ボルトとナットで固定する組立型で、本体価格は11万円(税込)。自分で設置する時は別途送料、設置を委託する場合は設置費用が必要となります。サイズについては、顧客の要望に応じる方針です。社会貢献の一環として鳥獣害対策事業も手掛けている、安信工業株式会社の安信政裕専務取締役は、「日本一の捕り方の研究をしている。試作段階で従来品よりもワナへの警戒心の低さが確認できた。捕獲実績はこれからだが、このワナで新たな価値を見出し、講習会等で積極的に広げていきたい」と捕獲率向上に確固たる自信を見せました。設置した三宅基正さん(72)も「多くの人にこのワナの存在を知って欲しい。捕獲率をあげて、少しでも鳥獣害被害減少に繋げていきたい」と期待を込めました。

 高梁市農林課によれば、昨年度のイノシシによる被害面積は149.18ha、被害金額約2,890万円にも上ります。市では、鳥獣害対策にも力を入れており、近年増加傾向にあるサルの捕獲では、有害鳥獣駆除奨励金として一頭あたり38,000円(ただし、国県補助を伴う場合はその額を加算する)とし、その他にも駆除従事者育成のための補助金などで対策を講じています。農林課担当者は「近年、狩猟免許保持者の増加に伴い、捕獲頭数の増加傾向にある。その影響でイノシシによる被害は今年度減少に転じるのではないか」と予測しています。

 このワナに対するお問い合わせは、安信工業株式会社(TEL:086-724-0727)まで。