営農講座

水稲水稲

営農生産部農産課 
大場 裕典 営農担当
080-2944-5655
担当者

田植えの時期の留意点(2014年5月)

施肥(基肥について)

 基肥は入れる時期によって肥料成分の入る位置が変わる為、肥効の発現が変わってきます。耕起時の施肥により全層施肥となった場合、長期間の肥効はあるものの、表層の肥料濃度が薄い為初期生育が劣ります。肥料の散布については、なるべく田植えに近い時期に散布する方が良いでしょう。しかし、表層への施肥量が多すぎると、水中の肥料濃度が高まり、藻の発生や表層剥離の原因となる場合があるので、注意が必要です。

 近年では、移植と同時に施用する「一発肥料」等の緩効性肥料が主流となりつつありますが、一発肥料は地温や水温によって効き方が大きく左右されます。特に高冷地の冷水田では、田植え後の生育が不安定になりがちです。気温が低く、田植え後の初期生育が不良となりがちな場合、一般の化成肥料を分けて施用する方法が無難です。

 また、品種により施肥量ならびに使用する肥料の銘柄等が異なります。詳細についてはJA びほく稲作暦を参照してください。

移植

 稲が過繁茂になると、無効分げつが多くなり、不安定な稲作となります。多くの苗を植え付けても、充実の良い穂がつく本数は限られます。よって、一株当りの植え込み本数は4~5本がベストでしょう。育苗箱数は、補植用も含め多くても10a当り20枚以内として下さい。また、水温が低く分げつしにくい高冷地においては、苗の植え込み本数を多くするよりは、密植とした方が良いでしょう。

 移植時期についてですが、最近は移植時期が早くなる傾向がありますが、早生品種の「あきたこまち」や「コシヒカリ」でも、できるだけ5月15日以降の田植えが良いでしょう。移植時期が早すぎると、気温の高い時期が稲の登熟期と重なり、収穫調整した玄米に高温障害が発生する一因にもなります。高温障害の発現は、玄米が白く濁ったようになることで確認できますが、そのような整粒が多い場合、検査時の等級が下がる要因にもなります。

農薬の使用

 除草剤や苗箱処理剤の使用に際しては、ラベルに記載された内容に従って使用して下さい。使用時期や使用回数には十分注意の上ご使用ください。特に「ダッシュワンフロアブル」等の液剤による除草剤については、登録内容の変更により、散布から移植までの間を7日間空けなければならなくなりましたので、十分注意の上ご使用下さい。

 使用方法についてご不明な場合は、各総合センター・事業所へお気軽にお尋ね下さい。またJAの育苗センターにて購入した苗には、あらかじめ苗箱処理剤が施用されています。二重散布は厳禁です。ご注意下さい。