ちびっこ食農活動レポート

「備中大納言小豆」の生産拡大に合わせた食農教育

~賀陽総合センター~
撮影日:平成29年1月24日 撮影場所:吉備中央町上竹
JA担当者や地域協力者である石田さん(中央)と一緒におはぎを作る児童ら。

JA担当者や地域協力者である石田さん(中央)と一緒におはぎを作る児童ら。

賀陽総合センター管内で、JA中期計画の営農振興計画にも掲げる地域振興作物のひとつである「黒大豆」とともに、賀陽小豆・大豆生産部会を中心に積極的に推進しているのが「備中大納言小豆」です。岡山県は中四国一の小豆の産地で、特に「備中大納言小豆」は大粒で色が濃く製餡性に優れている特徴があり、以前から高級和菓子の材料として重宝されてきました。JAでも以前から生産量の約8割を占める賀陽総合センター管内で積極的に取り組み、その中でも特に吉備中央町上竹地区を中心に栽培が盛んでしたが、他産地との競合や生産者の高齢化・担い手不足、手間暇のかかる選別作業等も影響し、栽培面積はピーク時の約3分の1と減少の一途をたどってきました。しかし、近年では出荷先である兵庫県の卸業者から品質の良さが認められ、販売単価も上昇したことや、手選別と無選別との販売価格に差を設けることで作業メリットを出したことなどもあり、農家所得向上が図れる品目に復活を果たしました。

28年産の備中大納言小豆。"

28年産の備中大納言小豆。

28年産は主要産地である北海道が台風被害で出荷量が伸び悩み、全国的に供給量が低迷しています。その中で、供給量を少しでも増やそうと部会と一体となって積極的に推進したこともあり、28年産は栽培面積が昨年の約6ヘクタールから約3倍以上の約22ヘクタールまで増反し、生産者も約30人から約90人まで増加しました。栽培増加と適期防除の効果もあり、28年産は出荷量約10tを見込み、現在も日々出荷作業に追われています。

この地域に根付く「備中大納言小豆」を、次世代を担う子どもたちにも知ってもらい、地域農業の大切さを伝えるため、賀陽総合センターでは吉備中央町立上竹荘小学校の4~5年生15人を対象に食農教育を実施しました。地元農家所有の約10aのほ場を借り、7月の播種から、11月の収穫・脱穀作業を体験。1月24日には学校でJA担当者や地元住民ら4人が来校し、児童たちが栽培した小豆4.5㎏を使用した「ぜんざい」と「おはぎ」を作り、農業と食の一連の繋がりを学びました。児童らは「自分たちで作ったものを食べるのは美味しく、楽しい」と頬を緩め、賀陽総合センターの髙森登センター長は「中山間地に位置するJAでは、農業の高齢化・担い手不足が深刻だ。今後いかに農業の大切さを次世代を担う子どもたちに伝えていくかが大切だ」と話しました。

脱粒作業を体験する児童らの様子の写真

脱粒作業を体験する児童ら。(11月)