JAガンバレ農業!
【第24回】

何事にも挑戦!トマト栽培に尽力
~高梁市備中町 細川潤一さんご夫婦~

(高梁市備中町)取材日:平成26年12月10日
JAびほくについて

トマト栽培に尽力、細川さんご夫婦

細川潤一さん(46)は、妻である広美さん(42)とトマトの生産振興に尽力しています。細川さんは、Iターンで2002年4月に就農。岡山県笠岡市出身で、愛知県の自動車部品メーカーに就職し、日々仕事に追われる毎日でした。子どものころから祖父母の影響で農業に興味があり、いつかは農業がしたいとの想いがありました。仕事に追われ、その想いを忘れかけていた日、中日新聞に岡山県での新規就農者を募集する記事が掲載され目に留まりました。昔抱いていた想いが再熱し、奥様の後押しもあり農業に転向することを決意。広美さんは、就農するまで農業経験はなく、やはり不安な面はあったと言います。しかし結果的に、都会で生活しているよりは自然豊かな土地で農業に転向して良かったと。加えて、「女性だから農業が大変だということはない」と話します。夫婦互いの協力が、生産維持・拡大には重要なようです。トマト栽培に至ったのは「消去法」と潤一さんは言います。様々な品目を考えた末、祖父母の影響もありトマト栽培に着手し、岡山県下トップクラスの産地である高梁市備中町への移住を決意。岡山県のニューファーマー確保・育成総合支援事業を活用し、ほ場3aを借用した実地研修や地域の人との交流や今後のトマト栽培へ活かすために選果場で選果作業を行い、本格的に就農しました。現在も「今後も品質・生産量の成長余地はある」と増反を視野に入れながら、スタートした時点で16aであったほ場は、現在では31a(ハウス17棟)までに増反を果たしています。

品種は、桃太郎ギフトを栽培。溶液土耕栽培で2液式の装置を導入し、クロマルハナバチで交配しています。カルシウムを与える2液式は、導入戸数は少ないが、10aあたり単収10トンの確保は可能。細川さんの栽培実証により新規就農者にも2液式が浸透しつつあります。クロマルハナバチについても、導入当時は、西洋オオマルハナバチが主流でしたが、細川さんは生態系への影響を懸念しクロマルハナバチを導入。このような努力により、2007年には岡山県下の優秀な青年農業者に贈られる矢野賞を受賞。現在では、びほく農協トマト部会でも理事を務め、今後のトマト産地を担う生産者となっています。今後も、「夫婦、ちからを合わせて消費者に安心・安全で美味しいトマトを食べてもらえるように努力していきたい。生産振興を通じて、地元の活性化に少しでも繋がれば嬉しい」と話します。高梁市内の中でも顕著に高齢化・過疎化が進む備中地区で生産振興に尽力することにより、「行政やJAと連携を取りながら、制度等も活用し、上手く情報発信を行い産地の魅力を担い手に伝えていきたい。IターンやUターンが今後増えるように、産地を上げて頑張っていかなくてはならない」と今後の課題を話しました。

びほく農協トマト部会は、部会員93人・栽培面積12.9haを誇っています。