JAガンバレ農業!
【第30回】

複合経営で、農業所得安定へ
~高梁市有漢町、佐倉敏男さん~

(高梁市有漢町)取材日:平成27年3月31日
佐倉敏男さんと近隣住民が作業を行っている写真

不織布をかける佐倉敏男さん(写真左)と作業を手伝う近隣住民

白菜を手前に、奥で作業をしている人の写真

高品質・安定生産に取り組みます

佐倉敏男さん(69)と幸さん(68)は、農業の複合経営で農業収入の安定化を図っています。水稲1.6haをはじめ、ぶどう10a・桃10a・豆10a、白菜3.5haなど多岐にわたり7品目を栽培しています。

佐倉さんは、「多角経営の必要性と人の繋がりの大切さ」を教えてくれました。

「これからの農業経営は、複合経営・多角経営でないと経営していけない。しかし、夫婦二人では、これだけの農地面積を維持管理することは、難しい。多くの人に助けられて、多品目に渡り、栽培が出来ている。ここへ来た方は、みんな家族だと思って接し、人との繋がりも非常に大切にしている」と佐倉さんは言います。

複合経営の一つである白菜は、JA全農岡山との契約栽培を行っています。

作業委託を取り入れた契約栽培を開始したのは、3年前から。農業作業委託事業が立ち上がった先駆けの時期で、農業作業委託体制の実証も兼ねての栽培となりました。JAからの勧めもあり、近年の米価下落等により水稲栽培だけではなく、水稲以外での収入源確保を考えての契約野菜栽培への着手です。

「契約栽培なので、農薬管理等には細心の注意を払い、厳密に行っている。製品率を向上させ、良質な白菜を出荷していきたい」と話します。

その為にも家族間での情報共有は、常に欠かしません。農作業後は、とにかく話しをし、改善点等を話し合います。生育状況・害虫防除等、細部に至るまで情報共有をし、家族間で製品率・作業効率向上等の同じ目標に向かうようにしています。同じ目標を掲げることにより、共通の達成感を味わい、より一層一体となる効果が得られるといいます。定植作業には、作業委託を受けた間口ウエストロジ株式会社の収穫隊はもちろんですが、近隣住民の方の手助けもあります。収穫隊の作業員も「生産者と作業員が、作業内容は別ではあるが、同じほ場で一体になって作業を進めることが出来るので張り合いを感じ、楽しんで作業を行うことが出来ている」と話しました。

今後について佐倉さんは、「次世代へいかに、夢や希望を持たせ農業経営を継承し、土地を維持していくかが課題となる」と話しました。