JAガンバレ農業!
【第33回】

今こそ原点回帰!父親と一緒に産地維持を
~高梁市成羽町、沖島二朗さん~

(高梁市成羽町)取材日:平成27年5月21日
誘引作業の様子の写真

誘引作業に追われる沖島二朗さん

高梁市成羽町に父親の築き上げた田畑を守ろうと帰省したのが、沖島二朗さん(37)です。栽培しているのは、ピオーネとシャインマスカット、合計85アール。約20年前、父親である沖島昭さん(72)が、葉たばこ栽培の転作として知人の勧めで当初44本のピオーネを定植したことに始まります。

二朗さんは、一度田畑を荒廃させると復活させるのは容易ではなく、父親の代で絶やしてしまいたくないとし、栽培の手伝いに徐々に着手しました。今年で4年目を迎えます。現在、二郎さんの周りには、支援の輪が広がりつつあります。岡山市街で水稲の農作業支援の傍ら、生産者からの依頼により農作業支援のシフトを組む仕事に従事していました。その経験と人脈を生かし、帰省した当初から、袋かけ作業や収穫作業などの繁忙期に支援者を募る取り組みを開始。一日に3~5人が支援に参加しています。今ではその取り組みの輪が広がり、他の生産者からも支援要請が舞い込むほどになっています。沖島さん親子は、「栽培面積、ひいては産地を維持・拡大していくためには、既存の農園を荒廃させない必要がある。生産者が高齢化する中、一人で栽培に尽力している人も多く、農作業支援の必要性が今後重要となってくる」と支援体制の必要性を訴えます。農作業支援者を導入することにより、作業効率が上がるとともに、地域住民との交流や地域活性化にも繋がっています。

父、昭さんの写真

息子の活躍を願う父、昭さん

ほ場の写真

沖島さんが所有するほ場の一部

栽培に関しては、高梁市が主催するピオーネスクールへの参加や父親からの技術習得に余年がない。消費者からの反応が新鮮だと話す二朗さんは、「毎年毎年同じものは出来ない。もちろん様々なトラブルが起きる中、今までの父親が培ってきた人脈を含めて吸収できることは、最大限吸収し高品質な生産に繋げていきたい」と意気込みを語りました。父、昭さんも「息子が栽培を手伝ってくれて、再度やりがいが出てきた。今こそ原点回帰の時だと感じている。一番重要な土作りに重点を置き、栽培を二人で見直していきたい」と親子二人三脚での栽培に期待を寄せました。

現在、改植の時期であるため、計画的に改植を進め、高品質安定生産に努めています。

二朗さんは、ぶどう生産者の若手で組織するBPYや地元の地域活動にも参加するなど、担い手として精力的に活動しています。