JAガンバレ農業!
【第37回】

牛削蹄師業務と繁殖経営で規模拡大を
~高梁市備中町、平井僚さん~

(高梁市備中町)取材日:平成27年7月14日
牛舎で餌を与える平井さんの写真

牛削蹄師としても実績を積んでいきたい平井さん

高梁市備中町で繁殖農家と削蹄業務に挑戦している青年がいます。就農4年目の平井僚さん(22)です。家族で経営する平井さんは、繁殖経営を主たる業務とし、僚さんの祖父の代から行っています。現在、母牛22頭・育成牛2頭・子牛11頭を飼育しています(7月14日現在の頭数)。

繁殖農家であるため、子牛を産ませることがメイン。しかし経営の安定・合理化を図るため、父親が牛の蹄切る削(さく)蹄(てい)業務を始めました。牛は一般に運動量が少なく、蹄が伸びすぎるので、定期的に伸びた蹄を切り、その形を整える必要があります。JA管内で数少ない削蹄業務を行っている一人が、平井さんです。そのため、和牛農家のみならず、酪農農家へも削蹄に赴き、牛の健康状態を管理しています。削蹄は、専門技術と経験を必要とするため、高校生の時から作業を行い、経験を積んできました。公益社団法人日本装削蹄協会が実施する資格を取得することで、社会的な信頼の獲得にも繋がります。平井さんは、資格を取得し牛削蹄師として3年目。協会が開催する全国牛削蹄競技大会出場を目指し、地方大会に挑んでいます。今年開催された岡山県大会では出場者13名のうち見事3位に入賞し、9月の中四国大会への出場権を獲得しました。平井さんは、「父が過去に全国大会に出場している。いつか自分も父のように出場できる牛削蹄師になりたい」と希望に満ちていました。

餌を食べる牛の写真

母牛を50頭までの増頭を目指しています

繁殖業務の面では、通常とは異なり子牛に初乳の時から母牛と離し哺乳を行っています。平井さんは、哺乳を行うことにより子牛の健康管理を毎日把握できるようになり、良質な子牛育成にも繋がっていくと話します。子牛が産まれた時が一番達成感と安心感を覚えるという平井さんは「昔から牛が好き。いつか自分で牛飼いをしてみたいと思っていた。今後は、母牛を50頭までの増頭を目指し、規模拡大を行っていきたい」と夢を抱いています。

最近、全国的に子牛が高騰するなか生産拡大をしていく必要性があるとJA和牛生産部会でも話題となっています。生産部会も、巡回指導と育種価の高い母牛の導入により安心・安全を基本とした子牛づくりや発育を統一した備中和牛子牛の育成に取り組むと同時に、稲作農家と連携した稲子実発酵飼料の給与検討を行っていきます。