JAガンバレ農業!
【第38回】

どこの産地にも負けないアスパラガスを
~アスパラガス生産者(高梁市成羽町、渡辺利基さん)~

(高梁市成羽町)取材日:平成27年7月29日
アスパラの手入れをする渡辺さんの写真

‘まごころと愛情’でみずみずしいアスパラガスをお届けします

高梁市成羽町でアスパラガス栽培に精を出すのが、渡辺利基さん(67)です。

渡辺さんは、就農5年目。定年退職後の職業として、農業を選択しJAの勧めでアスパラガス栽培を始めました。渡辺さんの地区では、吉備高原地帯特有の寒暖差と綺麗で豊富な湧き水で農作物は風味がよく濃い味の物が収穫できるといいます。栽培当初7アールであった栽培面積は、今年も10アール増反し25アールまでに拡張を果たしました。

JA担当者によれば、今年の生育は全体的に病害虫の発生も少なく、遅霜もなかった上梅雨時期の適度な降雨でみずみずしく品質・出荷量ともに良好となり、「今後は、昨年起きたような異常気象の影響を受けず、順調な夏芽の出荷を願っている」と話しました。渡辺さんのほ場でも、出荷量も昨年に比べて格段に多くなっているそうです。

渡辺さんは、品質向上・出荷量増加に余念がありません。「ゆるめられないのは、品質。食べる人のことを考えて真心と愛情を込め、高品質生産を心掛けている」と話します。そのため、栽培講習会や視察研修会にも積極的に参加し、少しでも栽培技術向上ができる方法を模索しています。今年はJA管内でも導入推進を行っている日射抑制型拍動自動かん水装置を導入し、品質・作業性向上を狙います。今年JAが試験的に導入したトンネル栽培も来年以降は取り入れ、収穫量増加に挑んでいく予定です。13日のJA勝英奈義地区への視察研修会では、剪定方法や肥料・防除方法について参考にしたいとし、「面積では負けてはいないが、収穫量に差が出ている。参考にし、高品質生産で収穫量も増加可能な方法を確立したい」と目を輝かせました。現在、ほ場と畝ごとのデータ収集にも取り組み中で、基本の栽培方法を忠実に守りながら、自らのほ場条件に適合した栽培方法を確立していこうと試行錯誤中です。

渡辺さんは、人口減少・高齢化が進む地域で農業の中心的存在でもあるため、耕作放棄地解消にも一役かっています。高齢化により遊休地となった田んぼを地域住民から委託され、水稲作付面積も130アールにのぼります。しかし、近年の米価下落と資材高騰・労力不足により苦渋の決断を余儀なくされているのも事実です。「農業は、食糧調達の原点。どうにかして田畑を守り作付していきたいが、厳しい」と話し、後々は水稲作付からアスパラガス栽培へシフトを図り、経営安定化を模索中です。アスパラガス栽培に集中することで、他の栽培者・産地に負けない品質と収穫量が見込めると確信しています。

渡辺さんのアスパラガスは、市場出荷のほかJA直売所「神楽の里フレンドショップ」(高梁市成羽町)でも買い求めることができます。8月28日放送予定のRSK「笑味ちゃん天気予報」に出演し、旬を迎えたアスパラガスのPRも行う予定。

アスパラガスのほ場の写真

7月~10月上旬頃まで夏芽を出荷します