JAガンバレ農業!
【第39回】

農地集積と徹底的な省力化で、経営安定化を模索
~高梁市落合町、河原勉さん・竹内悠大さん~

(高梁市落合町)取材日:平成27年8月13日
ぶどうを見て微笑む河原さんの写真

今年の出来に笑みを溢す河原さん

高梁市落合町の河原勉さん(46)は、三男の竹内悠大さん(22)と二人三脚でブドウの生産振興に尽力しています。

河原さんは、近年の不況の影響で、本業であるブドウ棚の施工作業が減少する中、ブドウ栽培に興味を持ち自分で栽培してみようと就農を決意し、今年で就農16年目を迎えます。主に、JAの基幹品目でもあるピオーネ栽培が盛んな高梁市宇治地区で栽培。就農当初30アールであったほ場は、現在ではニューピオーネ・シャインマスカットなど5品種以上120アールにまで増反を果たしました。

河原さんのほ場は、すべて生産者から委託を受けたものです。生産者の高齢化と担い手不足の影響で、ほ場の維持管理問題や栽培面積減少、それに伴う耕作放棄地の増加は、JAの基幹品目であるニューピオーネを主とするブドウ栽培でも課題となっています。河原さんが委託されるほ場は、就農当初から年々増加の一途を辿り、息子の竹内さんが本格的に栽培補助を始めた約4年前から急増し、現在の面積となりました。河原さんによれば、少子高齢化が進む中「今後、栽培の依頼はますます増加するだろう」と予想します。

親子で作業を行っている写真

親子二人三脚でブドウ栽培を魅力ある職業へ

しかし、面積が増加するにつれ、広大な面積を二人で維持管理するには、作業効率化が課題となり、一房にかける手間も制限されるため品質維持も困難な状況となっていました。そこで取り入れたのは、徹底的な栽培管理と作業の省力化。

第一に、徹底的な房管理をし、房数を作業可能数量に制限することで一房にかける時間が増加し、品質維持・向上に繋げます。第二に、徹底的な時間の管理です。全作業において、一本の樹にかける時間を常に計算することで、作業時間を意識し、効率的に全ほ場の管理を行うことが可能となります。最後に、全ほ場の巡回を常に行い、細かな変化にも迅速に対応することで、病害虫発生防止やイタチ・カラスなどの鳥獣害被害防止に繋がり、安定数量生産・品質向上に繋げています。

瀬戸ジャイアンツの写真

上々に仕上がった瀬戸ジャイアンツ

取り組みの成果と春先からの好天の影響で、今年の作柄は「例年にないほど玉太り・着色ともよく、非常に期待ができる品質だ」と河原さん親子は笑顔を見せました。

河原さんは、今後栽培面積増加も視野に入れ、無加温ハウス栽培導入を検討し「クオリティの高いものを作り、経営安定化を図ることで、息子と一緒にブドウ栽培をより魅力ある職業にしていきたい」と意欲を見せました。竹内さんも「ブドウ栽培は、魅力ある職業。父親の栽培技術を習得し、いつかは自分主導で栽培ができるようになりたい」と目を輝かせました。