JAガンバレ農業!
【第42回】

夫婦で祖父の桃園地復活を
~高梁市有漢町、坂上学さん・亜希さん~

(高梁市有漢町)取材日:平成27年9月24日
坂上さんご夫婦の写真

「農業は大変だが、喜びも一入!」と話す坂上さんご夫婦

高梁市有漢町で祖父の桃園地を何とか復活させたいと奔走する新婚の若い夫婦がいます。坂上学さん(38)と妻の亜希さん(27)です。5月に結婚したばかりの夫婦は、学さんのお母さんである多津子さん(64)と学さんのお兄さんと一緒に桃栽培を行っています。

中山間地にあり生産者が高齢化するなかで、管内の園芸品目でも若い夫婦そろって就農を志す人は数少ない貴重な存在です。

夫婦の合言葉は、「何とかして祖父の園地を守り、復活させたい。目標は70本の栽培」。

職人気質であった祖父は、有漢地区で桃栽培の先駆者のひとりです。品質、とりわけ味には特段こだわりを持ち、園地の手入れには余念がありませんでした。そのため、地域内外の多くの人がファンとなり、今でも坂上さん宅の桃をこよなく愛する顧客は多いといいます。しかし、祖父の時代約3万個かけていた袋は、現在約半分にまで減少してしまいました。一番の原因は老木であり、高齢化に伴う人手不足が園地縮小に拍車をかけました。危機感を覚えた学さんは3年前に本格的栽培に着手し、亜希さんも結婚を機に桃栽培に魅了されました。亜希さんは、昨年から栽培の手伝いを始め、栽培講習会にも積極的に参加し、草刈り機を難なく使いこなす女性農業者に日々成長しています。「義母が頑張っているので励みにもなり、農業は楽しく感じる。何より桃作りが大好き」と笑顔を見せました。

坂上さんご夫婦の写真

夫婦で目標を高く増反に向け、夢は膨らみます

現在、清水白桃・紅清水など4品種を約20アールで栽培。「一人でも多くの人に美味しいモモを食べてもらいたい」と話す学さんは、「現在も味には自信があるが、品質に誇りを持っていた祖父の味に少しでも近づけていきたい。祖父が大切にしてきた土地を守りたい」と夢を語りました。JA営農担当者とも相談を重ねながら、改植・新植方法、品種構成等を考慮し、鳥獣害対策とりわけサルの対策にも力を入れ、目標に近づけていきたいと試行錯誤中です。JAの営農担当者も「樹の仕立て方によって、品質も出荷量も今後向上する余地は多いにある」と明るい見通しを立てます。

多津子さんも若い夫婦の就農で「栽培に張り合いができ、いい刺激となっている」と栽培に更なる活力を見出した。活力・作業性向上にも繋がっていると同時に女性農業者について「女性の仲間が今後増えたら非常に嬉しい」と今後に期待しました。

来年は本格的に経営主体を学さん夫婦に委譲する予定です。