JAガンバレ農業!
【第43回】

花で一人でも多くの人を笑顔に
~高梁市津川町、新山昌代さん~

(高梁市津川町)取材日:平成27年11月19日
収穫作業を行う新山さんの写真

ストックの収穫作業を行う新山さん

一人で花木の栽培に取り組む女性農業者が高梁市津川町にいます。新山昌代さん(62)。新山さんは、自宅周辺のほ場で高梁特産の芍薬や花トウガラシ・ストックなど5品種を、栽培時期をローテーションしながら年間を通して10アール栽培しています。主にJA直売所グリーンセンターや市場出荷をしています。

ハウス内のストックの写真

ハウス一面に広がるストック

「花をもらって嫌な想いをする人はいない」「どんな花でもみんなが笑顔になってくれるので、一人でも多くの人を花で笑顔にしたい」と新山さんは笑顔を見せました。かつて本業であった和裁の傍ら、定植や収穫作業など義母の手伝いをしながらトルコキキョウやストックの栽培を学んだそうです。いつしか本業は、花木の栽培になり栽培面積も年々増えました。「服装の欧米化や量販店の出店など時代の流れとともに、和裁の需要も減少していった。花も好きなので、結果的には花木の栽培をしていてよかった」と振り返りました。

さらに、花木栽培へ転換する起点となったのが鳥獣害の被害です。中山間地に位置する高梁市では、鳥獣害とりわけ猿やイノシシの被害に悩まされています。新山さんも例外ではなく、作付した水稲は猿やイノシシの被害に合い収穫もままならない状態。そこで水田転作の一環として、芍薬の増反を行ってきました。転作当初は、株を掘り起こすなどイノシシ被害も少ながらずありましたが、現在では被害はなく順調に栽培が進んでいます

現在では義母も栽培から手を引き、栽培は新山さんが女手一人で行い、所属するJAの部会や協議会の役員も歴任するほどです。女性一人で行うは、必ずしも容易ではありません。大半の作業は一人で行いますが、やはり「家事との両立もあり、少なからず家族の理解と協力は必要」だと新山さんは話します。日々の苦労はあるものの、「花が立派に咲いた姿を見ると一番喜びを感じ、その向こうには花を手にした人の笑顔が浮かぶ」と嬉しそうに話しました。その半面、生産をする上ではJAの存在も不可欠です。「生産振興するには、営農指導員の存在は欠かせない。栽培に精通した人の育成が今後の産地維持拡大に関わってくる」とし、「JAの力を借りながら、栽培面積の維持・拡大をし産地活性化に繋げていきたい」とJAに期待を寄せました。

手作りの規格箱の写真

手作りの規格箱で、出荷作業を行います

新山さんの栽培した花は、JA直売所グリーンセンターで買い求めることができます。さらに、出荷を迎えたストックをPRするため、11月23日(月)にはRSK「笑味ちゃん天気予報」(午後6時50分~7時)に出演する予定です。