JAガンバレ農業!
【第46回】

平均年齢85歳!ユズ加工品製造販売の女性たち
~八川ゆず生産加工研究会~

(高梁市津川町)取材日:平成27年12月2日
ゆずを加工する作業をする女性たちの写真

「大変だと思ったことは一度もない」と話す会員ら

八川ゆず生産加工研究会では12月2日、ゆずの加工が始まりました。研究会は、昭和56年からゆず加工品の製造販売を八川農村生活改善センターで始めました。現在は、平均年齢85歳の7人の女性が、ユズの爽やかな香りが漂う加工場で、笑顔を絶やすことなく作業を進めています。最高年齢の女性は、92歳にもなります。

柚子の写真

ワンシーズンで使用するユズ約300㎏。種抜き・搾り・せん切り作業まで全て手作業だ。

地域住民が集う場が欲しいと研究会設立当時、行政に掛け合ったところ、「農産加工品を製造するのなら設置しよう」との回答で、「なら毎日の食事には欠かせない味噌作りをしよう」と農産加工事業がスタートしました。当時の農業普及指導センター職員の勧めもあり、「ゆずみそ」と「ゆずマーマレード」を農業普及指導センター職員の指導を受けながら挑戦しました。品質向上のため、四国など各地を視察し試行錯誤を繰り返しました。

研究会の作る加工品は、人気商品の「ゆずみそ」のほか「ゆずマーマレード」「ゆずみそ漬け」「ゆず菓子」「しょうが糖」を作り、依頼があれば「ひしお」や甘酒も製造販売しています。

研究会の持ち味は、地産地消はもちろんですが、「すべて手作りで、温かみのある昔ながらのお袋の味」。ユズ・お米・大豆など家庭から調達できる食材は、すべて会員が育てた農作物を持ち寄り加工しています。加工作業工程でも、機械は一切使用しません。搾り汁一滴までも無駄にしない主婦の「もったいない精神」もそこにはあります。会員のひとりは、「機械作業と手作業でも味は違う上、少しの工夫で味に差が出る。美味しかったと言われるように丹精を込めて作っている」と笑顔を見せました。

ゆず味噌の写真

人気商品のゆずみそ。JAグリーンセンターで販売中。

最盛期は、岡山・倉敷市内百貨店や各地域のイベントに呼ばれ販売し、お歳暮用ギフトとして約500セットを出荷していた時代もあったそうです。現在では、製造量は減少したものの人気は依然として高く、JA直売所グリーンセンターや高梁市観光物産館紺屋川に出荷し、県外からの注文も入るほどです。人気の高さも励みになり、「みんなで作業するのは、高齢でもあるので健康法や料理、世間話などして楽しく生きがいになっている。加工場へ毎日来るのが楽しみだ。苦労を感じたことは一度もない」と会員皆が口を揃えて話します。しかし、後継者不足の悩みもあります。代表の家親寿恵さんは、「地域の方が、定年退職後に一緒になって活動してくれるのを期待している」と思いを寄せました。