JAガンバレ農業!
【第49回】

安全な農産物を消費者へ、里山景観維持にも一役~高梁市成羽町、中川陽介さん~

(高梁市成羽町)取材日:平成28年1月22日
作業をする中川さんの写真

安全で自信のあるアスパラガスを消費者に・・・中川さんの挑戦。

高梁市成羽町の中川陽介さん(53)は、「自分が食べて安全で安心できるものを、消費者に食べてもらいたい」という強い想いで3年前就農しました。近年、大手外食チェーン店を巻き込んだ廃棄食品横流し事件など食品偽装問題が取りざたされる中、「食の安全とは何なのか」をもう一度基本に立ち返り考えた時、自分で栽培した自信のあるものの提供にたどり着きました。

アスパラガスのほ場の写真

アスパラガスの親を抜く作業も重要な作業です。

JAびほく管内には、ニューピオーネ・トマトなど県内を代表する特産品もあるなか、中川さんはアスパラガスの栽培を決意。長期的に考えるとアスパラガスは改植する必要性もなく、軽量で選果作業も共同選果で労力の軽減も可能であり、販売金額の面でも変動が少なく魅力的でした。現在自宅前の10aで、日射抑制型拍動自動かん水装置も設置し適度なかん水と労力省力化に努めています。GAP(農業生産工程管理)の徹底にも最大限気を配り、農薬の使用基準・病害虫の早期発見と対策に講じ、安全管理の徹底に余念がありません。市場出荷以外でのJA直売所「神楽の里フレンドショップ」や近隣の産直市場への出荷では、必ず朝取りで出荷し夕方に再度来店し当日売れ残ったものは持ち帰り、毎日新鮮な状態に保っています。その結果、消費者から喜びの声も多く、中川さんは「消費者から“アスパラガスってこんなにおいしかったんだ!”という声が届くと、自分のやってきたことに自信が持て、今後の励みになる」と笑顔を見せました。

さらに、今年度JAが本格導入した稲子実発酵飼料(=稲SGS)にも目を付け、近隣の耕作放棄地約20aを借り受け、来年度から取り組みを開始する方針です。中川さんは、稲子実発酵飼料の魅力について「米価の下落で主食米の栽培は厳しい。耕作放棄地対策にも乾燥調整が不要で各種補助金の対象となる稲子実発酵飼料は魅力的だ。里山の景観維持対策にもなると考える」と話しました。JAでは、儲かる農業の一環として稲子実発酵飼料増産に力を入れています。