JAガンバレ農業!
【第52回】

幻のゴボウ「神原ゴボウ」ここにあり!
~高梁市松原町、赤木和市・恵美子さん~

(高梁市松原町)取材日:平成28年2月18日
神原ゴボウを抱える赤城さんの写真

神原ゴボウを守り続ける赤木恵美子さん

高梁市には、近年幻の食材と言われている「神原ゴボウ」があります。

何十年も前から高梁市でゴボウと言えば「神原ゴボウ」と言われるほど、古くから栽培され親しまれています。最近では、繊維を感じさせないその絶妙な歯ごたえと強い風味や甘味を持った美味しさで、テレビやラジオなど各種メディアで取り上げられ、管轄するJAびほくにも問い合わせが寄せられました。

「神原ゴボウ」が栽培させているのは、高梁市松原町神原。吉備高原地帯に位置し、標高約300メートルと昼夜の寒暖差を利用し、JAびほく特産のニューピオーネも栽培されている地区です。高梁市松原町では、各地区でソバなど様々な特産品を古くから作ってきました。とりわけ人気が高かったのが、排水性に適した適度な傾斜と粘土質の赤土を生かした神原地区のゴボウ。昔は神原地区の多くの家庭で栽培されていましたが、現在の生産者は2件のみとなりました。幻と言われる所以は、そこにあります。中山間地で生産者の高齢化が進んだ上、収穫作業の大変さから生産者が減少。さらに、ゴボウは連作を好まないため、栽培には収穫面積の約4~5倍が必要となり、栽培面積を増やせないのも一要因と考えられます。しかしながら、それゆえの付加価値が付き、「神原ゴボウ」の人気は今も留まりません。

土を手ですくっているイメージ写真

粘土質の赤土が良質なゴボウへのキーポイントだ。

直売所に並んでいる神原ゴボウの写真

JA直売所「グリーンセンター」に出荷している神原ゴボウは人気だ。

生産者の一人、赤木和市さん(84)と恵美子さん(77)は、先代から受け継いだほ場で今もなお「神原ゴボウ」を守り続けています。従来は、葉タバコを栽培していましたが、約16年前ニューピオーネとゴボウに転換しました。連作障害を避け、約50aのほ場で、約10aつづ毎年輪作しています。赤木さんは、シバやカヤで堆肥を作り収穫後には、必ず投入し、美味しいゴボウ栽培のため、柔らかく良質な土づくりを心掛けています。和市さんは、「大きすぎても小さすぎても、ダメ。消費者の要望に耳を傾けて出荷していくことが重要だ」と話し、恵美子さんも「百姓はしんどい面もあるが、日々のやりがい・生きがいにもなり、生き生きとした毎日を過ごすことができる」と笑顔をみせました。さらに、赤木さん夫婦は、「神原ゴボウ」を守っていくために息子さんたちにも栽培技術の伝承をしており、「昔から受け継いできた神原ゴボウ。途絶えさせることなく、次世代に引き継いでいきたい」と話しました。

「神原ゴボウ」は、JA直売所グリーンセンター・地元産直市場「ゆめ市場」で購入することができる。

「神原ゴボウ」に関するお問い合わせは、JAグリーンセンター(TEL:0866-22-4158)まで。