JAガンバレ農業!
【第53回】

消費者に求められる食材を、野菜栽培工場
~株式会社夢ファーム有漢~

(高梁市有漢町)取材日:平成28年2月24日
工場内での作業の様子の写真

JAびほく「グリーンセンター」や「コスモスの里」でも購入可能。

徹底した衛生管理で、完全制御型立体式噴霧水耕栽培をしているのが高梁市有漢町にある「株式会社夢ファーム有漢」です。高梁市(旧上房郡有漢町)とアグリテクノ矢崎株式会社(本社、兵庫県姫路市)が共同出資した第三セクターとして平成10年10月に、地元雇用の創出と、先端農業技術の野菜工場から安全な低細菌野菜を提供することを目的に設立されました。

料理や商品の写真

フリルレタス・リーフレタスを使った料理の数々。

野菜栽培工場における完全制御型立体式噴霧水耕栽培では、天候に左右されやすい露地栽培とは異なります。工場内のスペースを最大限に有効利用し、三角パネルを配置しています。パネルに苗を定植後、噴水水耕と人工光(高圧ナトリウム灯)で農薬と土を一切使用せず栽培をする方法です。工場内の気温や湿度、二酸化炭素などあらゆる情報をコンピューターで管理することで、安定した収穫量確保を実現しています。

現在、主要作物としてリーフレタス・フリルレタスを栽培し、日量約2,000束を収穫しています。その他にもパクチーなどの香草や夏季に出荷できるホウレンソウなど年間を通して10種類近くの品目を生産。播種から収穫・袋詰めまで徹底した衛生管理のもと病原菌や病害虫を遮断した密閉式工場内で行うため、腐敗進度が遅く、洗わずに食することができるのが特徴です。そのため、衛生面や労力省力化の面からも業務用としての需要も高く、病院や飲食店などからの引き合いも強いです。

その一方で、野菜栽培工場の抱える課題もあります。各種コストの低減への対策です。工場生産のため、露地栽培より初期費用が高く、電力による完全栽培のためランニングコストも高くなります。割安な夜間電力への切り替えなどの対策が必須です。株式会社夢ファーム有漢の細川泰良代表取締役は、TPPや農協改革が進む中で農業の二極化(大規模化と中山間層の集約化)への懸念もあげ、「野菜栽培工場を含め、生産性を高めた農業が求められてくると感じている。そのため、栽培アイテムを増やしながら更なる低コスト化をしていかなければならない」と話します。さらに、販売力・営業力が今後生き残る上で重要し、「マネージメント力が重要なカギとなる。消費者から『ぜひ買いたい』と求められるような農産物を栽培し販売していく必要がある」と生き残りにかけました。

笑味ちゃん天気予報撮影時の写真

RSK「笑味ちゃん天気予報」(月~金午後6:50~7:00)でPRしました。