JAガンバレ農業!
【第57回】

Iターンで農業経営へ新たな挑戦
~高梁市巨瀬町、平山裕也さん~

(高梁市巨瀬町)取材日:平成28年5月31日
作業をする裕也さんの写真

粒を間引く作業をする裕也さん。

岡山県南部の瀬戸内市から昨年11月に高梁市巨瀬町に移住し、家族全員で農業に奮闘しているのが平山裕也さん(31)と両親です。裕也さんの「自分にあった仕事を探したい」という気持ちと、父の成大さん(65)の「早期退職をして田舎暮らしがしたい」という願いを叶えるため、全国各地で移住先を探していました。インターネットで検索していたところ、高梁市が定住促進のため取り組む制度「高梁市空き家情報バンク制度」を発見し登録。現在の物件がブドウの成園付き物件であったことや、JAびほくがニューピオーネの県内トップの産地であることも後押しし、制度を活用した移住と新規就農を決意しました。

ここで、農業をするなら果樹と決め、JAの主力品目ブドウとモモ栽培に着手しました。就農初年度の今年は、広大な敷地の一部を活用し、「ニューピオーネ」「オーロラブラック」を12aのほか、モモ栽培にも挑戦しています。モモは、「清水白桃」「紅清水」を38aで作付する予定です。家族全員、今まで全く農業経験もなく、農業機械などもない中での作業。理想と現実のギャップを実感しながらも、目標年収達成のため、農業での生計自立を家族力合わせて目指しています。裕也さんは「農業は自分に合った仕事だ。しかし、農業にもある程度の資本が必ず必要になる。徐々に資本を増やし、農業機械を購入できれば、ブドウやモモの栽培面積をもっと増やしていくことができる」と希望をみせました。

ブドウ園を見下ろした景色の写真

移住先は約365mと標高が高く、
近隣にもブドウ園地が広がっている。

作業をする裕也さんの父親、成大さんの写真

両親も裕也さんを最大限バックアップする。

栽培知識・技術習得のため、JA営農指導員の指導や、高梁市が開催するピオーネスクールやピーチスクールに家族で参加しています。父の成大さんは、「初心者なので、どのような理由でその作業をしないといけないのかを理解するのが大変だ。それがわかれば作業効率もアップするだろう」と話しました。収穫の喜びを味わうため、初出荷を目指し毎日ブドウの園地へ家族で足を運んでいます。裕也さんは「びほく産ブドウのブランドを落とすようなブドウを作ってはいけない。責任のある仕事だ。基本に忠実に確実に作業をこなすことが今は一番大切なのではないか」と高品質・安定生産への着実な一歩を踏み出しました。さらに「農業は、やはり楽しい。親子で同じ仕事ができる楽しみと、自分がした成果が収穫に現れ喜びを実感することができる。JAの営農指導員や先輩生産者の力を借りて、成功させたい」と笑顔をみせました。成大さんも息子を最大限バックアップし、「目標年収を達成するためには、家族で可能な限りある程度の欲は必要だと感じる。お互いに知恵を出し、助け合いながら農業経営を成功させていきたい」と応援しています。