JAガンバレ農業!
【第58回】

“通い農業”効率的に ハウス展張簡易留め具開発
~ピオーネ農家(高梁市成羽町、三浦慎平さん)~

(高梁市成羽町)取材日:平成28年8月2日
作業をする三浦さんの写真

自ら考案した留め具を使ってハウスにフィルムを展張している三浦さん

「真面目にコツコツと手間暇をかけた分だけ作物は応えてくれる」と栽培に意欲を見せるのが、高梁市成羽町でニューピオーネ栽培に挑戦している三浦慎平さん(62)です。栽培を始めて4年目、退職後を見据え近所の農家の勧めもあり、将来性のあるニューピオーネを休耕田約15aに定植。岡山市から1時間半かけて週に2~3回通っています。当初は凍害などの被害に悩まされましたが、現在でも通い農業を可能にしているのが、マニュアル化された栽培体系や、市が毎年開催するピオーネスクールです。さらに三浦さん自身が一人でも農業ができるようにと考案した雨除けネット留め具の簡易化です。

留め具の写真

三浦さんが考案した留め具

マニュアルはびほく地域ぶどう振興協議会制作したもので、三浦さん「体系化されていて、ピオーネスクールでは基礎から指導してもらえるので、栽培に着手しやすかった」と振り返ります。

作業をする三浦さんの写真

収穫を控え、色つきを確認する三浦さん

「元気なうちは栽培を続けていきたい。そのためにも出来るだけ労力軽減・省力化を考える必要があった」と話す三浦さんは、ハウス展張簡易留め具を農閑期に試行錯誤を繰り返り開発しました。通常の雨よけハウスは縛り付けたハウスバンドでフィルムを押さえますが、1人でバンドを縛っていく作業は手間を要し、初心者ではなかなか難しい作業の一つです。そこで、電気配線を固定する樹脂製の留め具を代用し、ハウスバンドとその留め具を合体させ、ハウスに引っ掛けるだけでフィルムを固定できるようにしました。効果は抜群で作業時間の短縮になり、備北広域農業普及指導センター担当者やJA営農指導員担当者も太鼓判を押すほどです。

「丹精込めて育てたものを守り、消費者に届けたい。来年以降は電柵等本格的な対策を講じる必要がありそうだ」と収穫量確保と高品質出荷を目指す三浦さん。地域で被害を増えているイノシシの食害対策やカラスの被害対策も講じ、初めての収穫時期を迎えます。