JAガンバレ農業!
【第66回】

口コミと多様なアイデアで販路拡大へ
~佐藤園芸 佐藤裕司さん~

(真庭市上水田)取材日:平成29年2月27日
野菜苗の出荷作業を行う佐藤さんの写真

野菜苗の出荷作業を行う佐藤さん

口コミと多様なアイデアを生かし、着実な販路拡大と経営安定に向け挑戦しているのが、佐藤裕司さん(33)です。約10年前から真庭市上水田で父の経営する佐藤園芸で二代目として、家庭用の野菜と花の苗を約70aで栽培しています。

今までで一番の変化は、野菜苗の販売開始です。ニーズの変化や園芸ブームの終息を見据え、販路拡大のため全国への市場出荷を模索しながら、小売店などに営業に行くと「野菜苗をつくることはできないか」との相談を受けました。野菜苗を栽培していた他の生産者の撤退などもあり、次なる生産者を業者も探していました。約30年前に父が開業して以来、花の苗が9割近い取扱量を占めていたため不安を抱きながらも、野菜苗栽培を始めました。現在では、年間を通じて野菜苗を出荷し、取扱量も野菜苗が約5割~6割を占めるまでになりました。春先の野菜苗だけの取り扱いでしたが、現在は年間を通じて販売できるようハクサイやキャベツなど秋の葉物野菜の苗の取り扱いも始め、軌道に乗っています。

最近需要が増えているのが、寄せ植え教室などへの講師として参加することです。日々の業務や大学時代に培ったノウハウを生かし、JA・生協などの寄せ受け教室に参加する中で、評判が口コミで広がり「うちにも来てほしい」と需要が拡大しています。

佐藤さんは、市場やインターネットを通じて寄せ植えなどの企画商品を売り込んでいくことで、さらなる経営安定を図り、時代のニーズに対応した販売戦略を考えています。「良質なモノをつくるのは大前提だが、今は顧客のニーズに応えられるよう詳細な栽培計画のもと安定供給しながら、さまざまな企画にも挑戦していきたい」とし先を見据えました。

プリムラの写真

卒業式などでの需要も高いプリムラ