JAガンバレ農業!
【第68回】

農業を通じて地域を盛り上げたい
~ブドウ農家、高梁市有漢町の坂本陽さん~

(高梁市有漢町)取材日:平成29年5月2日
生育の確認をする坂本さん

生育の確認をする坂本さん

「農業を通じて地域を盛り上げたい」と東京からのIターンで、今年1月に就農したのが、坂本陽さん(27)です。高梁市有漢町で地元住民から約20aの園地を借り受け、ニューピオーネの栽培に挑戦しています。

平成25年7月に地域おこし協力隊としてこの地に赴任。非農家である坂本さんですが、将来農業で生計を立てていきたいと考え、関東地方でさまざまな作物の収穫作業など農業研修を受けてきました。農業研修を受ける中で、果樹に興味を抱き果樹栽培が盛んな岡山での就農を志し、そのステップアップとして地域おこし協力隊へ応募。協力隊として地域に根付き、人と触れ合い地域や農業について学んでいく中で「農業がしたい」という想いが確かなものとなりました。

昨年7月に協力隊としての任期を終え、本格的に農業への一歩を踏み出しました。「いつかは自分の園地・ほ場を持ち、農業がしたい」と思っていた坂本さんにとって、協力隊を通じて得た人とのつながりや農地の紹介などはとてもかけがえのないものとなっています。

芽かき作業を控えるブドウの芽

芽かき作業を控えるブドウの芽

行政やJAなどが開くニューピオーネスクールや栽培講習会への参加、県内各地ほ場の視察で、栽培技術を習得しようと余念がありません。講習会などを通じて、農業の奥深さを痛感し「農業は奥が深い。単純作業であっても、作業を始めるタイミングが難しく、まだ全体像が見えていない」と振り返ります。

今年初収穫を迎えます。「まずは毎年良いブドウができなければ、次のステップアップはない」とし、今後大豆栽培なども視野に入れながらブドウ栽培を柱とした複合経営を模索しています。さらに食味についてもこだわりをもち、「おいしいブドウとは何か」を模索中です。有機栽培や農業が自然環境に与える影響にも興味がある坂本さんは「消費者においしいと思ってもらえるブドウが一番だが、栽培方法などを研究し、糖度などどのくらいが消費者に喜ばれるのか考えていきたい」と将来を見据えました。

協力隊で培った感覚をもとに、農業と地域のあり方についても考えを巡らせています。「イベントの開催だけでは一時人が集中するだけで、定住にはなかなかつながらない。人から人へつなげていく地域づくりや地域農業を考えていかなければならない」と話しました。

約20aの園地で初収穫に向け挑戦中

約20aの園地で初収穫に向け挑戦中